かけるかな

もののあはれ

最近、私の周りで起きている現象を書き留めておきたい

それは去年の初夏だった。

 

相も変わらず、遅く起きた土曜日。テレビをつけると王様のブランチが放送されている。「買い物の達人」という、ゲストに10万円を渡してお買い物をさせるという企画の真っ最中だった。寝ぼけ眼で画面を眺めていたが、その画面の中にいる人物の顔面がやたら私の琴線に触れまくることに気がついてしまった。

 

かねてから松田龍平の顔面が日本で一番好きだった。結局のところ、私は日本人の顔が好きなので、それはつまり人類で一番好きな顔ということになる。ヒャダインの顔も好きだ。共通点を上げると、「色白」で「眠そう」。テレビの画面の中の彼も、その条件を満たしていた。それはそれは申し分ないほどに。というか、素晴らしかった。

 

どうやら彼は、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧さんというらしいことを知った。

 

後日、私は次のようなツイートを残している。

とはいえ、この時すでに結構な革命が起きている。それまで顔面としては松田龍平最強説を唱えてきたところに、同率一位で伊野尾慧さんが食い込んできているのだから。

 

その後、「THE MUSIC DAY 音楽のちから」という番組が放送された。当時Hey! Say! JUMPをテレビで見る機会などほとんどなく、軽率に見てしまった。そこで新曲として披露された『ウィークエンダー』を聞いて、確信した。売れる。

 

アイドルが売れる直前に出す空気感が好きだ―本人たちから「僕たち、私たちは今推されている」という自覚が感じられること、および、提供される曲がキャッチーで周囲の大人たちの本気が伝わること、などが私の中でその「空気感」にあたる。それは、2007年ごろの嵐や、2010年ごろのAKB48でも感じたものだ。これからしばらくは、上り調子でしかないんだろうなという空気感。『ウィークエンダー』からはひしひしとそれが伝わってきた。

 

後日、『ウィークエンダー』について次のように言及したところ、驚くほどにリツイートされてしまい、ファンの勢いに恐ろしさを感じたのだが、つまりは元々のファンの方々も同じように思ったようだった。

 

ここまでくれば、通常ならばCDを購入してファンクラブに入会し、コンサートに行くのだろう。だがしかし軽率なオタクである私は、そこで二の足を踏んだ。全方位的に軽率なオタクだから、夏はフジロックに行きたいし(結局2014年は行かなかったのだが)、未踏のライジングサンロックフェスティバルにだって行きたいし、夏じゃないけれど、全く予定のない新婚旅行はアメリカのコーチェラ・フェスティバルにしたいのだ。好きなバンドがCDを出せば買いたいし、ライブにも行きたいのだ。軽率すぎて、この世には行きたいライブがありすぎる。

 

そういった経緯があって、過去にAKB48にハマってしまったときから「アイドルにはお金は落とさない、でも心から応援する」を信条にしている。だがしかし、「売れる」と確信した以上、売れてほしいし、売れなければならない。だから、言霊に頼るしかなかった。

 

まず名曲『ウィークエンダー』、その後両A面シングルとして発表されたこれまた名曲『明日へのYELL』をもってして、妹を沼に落とした。それからは妹と毎日のようにLINEでHey! Say! JUMPや伊野尾くんに関する情報をシェアしあう日々が続いている。Twitterも、面倒くさいという理由でオタク用のアカウントなど作っておらず、小学校、中学校、高校、大学の友人、同期、ライブやフェスで知り合った友達が入り乱れているアカウントで、気が向いたらば伊野尾くんの顔の美しさを、そして『ウィークエンダー』『明日へのYELL』の名曲っぷりについて言葉にした。誰かと飲んだときにも、写真を見せては「まじで売れる気しかしない、今見ておいた方がいい」と勧めた。

 

また伊野尾くんの顔面は超絶サブカルホイホイである。色が白くて、華奢。そしていつからか髪型も栗色のマッシュである。それは完全に下北沢を生息地にしているバンドマンの様相だ。そして顔がかわいい。だから、私の友人知人にはきっと響くだろう、と思っていた。

 

また、Hey! Say! JUMPに感じた事務所の本気はやはり間違いではなかったようで、面白いように次々と新しい仕事が舞い込んでいた。というのも、伊野尾くんは2013年に大学を卒業するまで、建築学科ということもあって仕事をセーブしていたのか、ほとんど個人仕事がなかった。妹は彼のWikipediaをみて、あまりの個人仕事のなさに若干引いたくらいだ。そんな彼にも舞台やドラマの仕事が来ていたし、バラエティ番組のレギュラーも始まった。バラエティ番組での伊野尾くんは、それまでほとんど経験がなかっただろうに、意外と冴えてるな、結構面白いことを言うな、というのが私の印象だった。あと顔がかわいい。

 

私が伊野尾慧さんを認知してから1年が経っただろうか。ついにひとりの友人が沼に落ちた。

「人間としての完成度が高すぎる」、彼女はそう言った。ただこの段階ではまだ、彼らを能動的に追っていないと、テレビで見かけることはあまりなかった。

 

そして追い風は吹き続け、あれよあれよという間に彼らは先輩のV6と一緒に24時間テレビのパーソナリティーに決定した。まさしく事務所が本気である。24時間テレビのパーソナリティーになるということは、必然的に番宣が増える。「メレンゲの気持ち」や「嵐にしやがれ」、「おしゃれイズム」など、一般女性も多数視聴しているであろう番組にとかく出た。それからというもの、私の友人知人が面白いように沼に落ちてきた。

 

「実はこの前おすすめしてもらってから、ひそかにキュンとしてる」とか、

「ひそかにツイート楽しみにしてました」とか、

「伊野尾くんのかわいさに気付けました」とか、

「建築専攻ってとても良いと思う」とか、

「伊野尾くん、嵐にしやがれで見たよ。あの子おもしろいね」とか、

続々と私のところに反響が届いている。しかもこれ、面白いことに、特にジャニーズのファンだった人でもなく、音楽が好きで知り合った友達とか、バイトの友達とか、大学の友達とか、高校の友達なのだ。みんな20代一般女性である。そのうち数人とは、昨日から今日にかけて24時間テレビの実況もして楽しんでいた。いくら休日とはいえ、テレビを実況しながら「カワイイ」「カワイイ」と一般女性が私に伝えてくれるのだ。とてもうれしい。

 

24時間分ひととおり録画をして、早送りしつつ全部見たが、バラエティに関しては(これまで番組を与えられなさすぎたということもあるのだろうけど)発展途上だなあと思うところもあった。だが確実に追い風は吹いている。私の信条は相変わらず揺らいでいないので、お金を落とすことはしていないが、常々「ガンバレ!」と思っているし、これからどのように訴求していくべきかも考えている。

 

先日発行された『日経エンタテインメント!』によると、Hey! Say! JUMPのファンの平均年齢は約17歳だそうで、最近の曲や衣装を見ていると、そのあたりを狙っているのかなと思うところもあるのだが、伊野尾くんの20代一般女性に対する新規ホイホイパワーがあまりにもすごいので、20代女性に向けたマーケティングも考えていってほしいというのが希望だ。

 

まずは、装苑とGINZA、出ませんか。

ひとまずこれからも彼らに注目していきたい所存です。やっぱり売れかけのアイドルは一番楽しいですね!