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クソサブカル層に訴求できるアイドル5選

「クソサブカル層」―ちょっぴりはしたない言葉で表現してしまったけれど、いわゆるロキノン厨とかその辺の、決してマスではないけれど、ちょっとニッチな、それでいてある程度の人数からは支持されている、そんなところを趣味に持つ人々、とここでは定義しよう。

 

その層に属する人々は、基本的に物事を深く突き詰めたいオタク気質であって、つまりそれは、いつアイドルにハマってもおかしくない人々ということになる。ただし彼らは、とくに思春期に多い思考回路だが、全国ツアーという名のもとに小さなライブハウスを回り、ソールドアウトしたりしなかったり、くらいのバンドが好きで、だから自分で曲を作らないアイドルは見下しがちである。いわゆる中2病である。しかしその後、原因は人それぞれだが、アイドルに目覚めてしまい、元々のオタク気質ゆえにズブズブと沼にはまってしまう者も多い。いわゆる大2病である。

 

というか、それは私でした。

 

ただ、こちら側の人間がアイドルにはまるきっかけは、アイドルの中のどメジャーどころというよりは、これもまた少しニッチなところから思いがけず沼に落ちてしまうことが多いのではないだろうか。そう、キラキラと笑顔を振りまきながらアイドルソングを歌う彼ら彼女らの中に、そこはかとない自分達と同じ空気感を感じてしまうのだ。

 

そこで、そんなアイドルに目覚める潜在能力を秘めたる者たちにぜひともおすすめしたい、クソサブカル層に訴求できるアイドル(さーも調べ)を紹介していく。

※なお、不勉強で大変申し訳ございませんが、ここで挙げるアイドルたちは、私が普段愛でているフィールドのみになっております。女性アイドルは48系列、男性アイドルはジャニーズ事務所に限り、すでにクソサブカル層も取り込んでいるPerfumeやでんぱ組,inc、BABYMETALなどは除外しました。

 

 

1.二宮和也さん(嵐)

言わずもがなだ。あまりにも王道過ぎるため、今でこそ二宮さんからアイドル沼に来てしまう人はあまりいないかもしれないが、彼こそがこちら側に訴求できるアイドルの走りだと思っている。

そもそも嵐というグループ自体がそこはかとない文系感をただよわせていて、かつて放送されていた深夜番組「○の嵐!」シリーズのサブカル感は筆舌に尽くしがたい。絵がヘタな櫻井さんと絵が上手な大野さんの描いた絵でカルタをしたり、相葉さんが作ったすごろくの「ゴール」のスペルが間違っていたり、罰ゲームでストッキングを被ったり、エアバンドを結成して新宿ロフトプラスワンでライブをしたりと、ゴールデン帯の番組では見られないようなニッチな企画が満載だった。と、グループの話になってしまったが、中でも特に二宮さんは自他ともに認める「ゲームオタク」であり(つまりはインドアで色白)、猫背、斜に構えた発言など、こちらの心をくすぐるポイントが多いのだ。

私が二宮さんについてよくサーチしていた当時は安藤裕子ウルフルズを聞いていたようで、ロキノン厨と言うにはややポップ色が感じられる絶妙な趣味趣向のラインは個人的にツボである。

 

2.峯岸みなみさん(AKB48

まだアイドルに目覚めていないその層の人々からすれば、毛嫌いする対象かもしれない、AKB48。しかし当たり前のことだが、あれだけの人がいれば、趣味趣向もさまざまだ。もちろん、SPEEDやモーニング娘。に憧れていた者も多く、プレイリストはほぼアイドルソングというメンバーもいる。だがしかし、峯岸さんは、「お前アイドルじゃなかったら絶対ロキノン厨だよな?」感が半端ないのがとても面白い。

こちら側の層が自我を形成する十代前半にはすでにAKB48として活動していたこともあって、恐らく峯岸さんはロキノンっぽい音楽への目覚めが比較的遅めだ。下記は2011年に投稿されたブログであるが、この頃から峯岸さんが徐々にかつての私たちと同じ空気感を醸し出していく。当時は私服でNe-netやI am Iを着用するなど、「峯岸さん、これはこれはよく来たね」と思ったものだった。

ameblo.jp

それから、このブログの中では好きな映画も挙げられているが、特筆すべきは『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』ではないだろうか。この映画をフェイバリットに挙げるアイドルなんて峯岸さんくらいしか見たことないし、応援せざるを得ない。見たことない人に簡単に説明するとすれば、「松田翔太高良健吾安藤サクラが出てる、すんげえ暗い映画」。

www.youtube.com

峯岸さんといえば、どうしてもスキャンダルのイメージも強いのだが、ふとした瞬間の表情がマジでカワイイことがあるので、その瞬間を探したくて、私は彼女を目で追いがちだ。

※ただし現状、AKB48なら北原里英さん(もうNGTですが)と高橋朱里さんを推しメンとしています。

ちなみに私が見かけた限りでは、卒業生の仁藤萌乃さんはTHE BAWDIESを聞いている旨を、秋元才加さんはサカナクションを聞いている旨を、Twitterでつぶやいていたことがある。私は二人とも好きです。

 

3.橋本奈々未さん(乃木坂46

生駒里奈さん、白石麻衣さんと並んで「乃木坂の顔」と言っていいほど、非ファン層からの認知度が高い(さーも周辺調べ)橋本奈々未さん。とかくショートカットが似合うその美貌に目が行きがちだが、橋本さん、下記のインタビューを見て分かるとおり、嬉しいことにロキノン厨です。

はじめての音楽~乃木坂46が憧れるアーティスト~ (1/3) - 音楽ナタリー Power Push

小学校6年生くらいの頃にバンドが好きになって。中学、高校は週末に「JAPAN COUNTDOWN」から「CDTV」、次は「ランク王国」ってテレビ番組を続けて観るコースが1週間の中ですごく楽しみな時間でした。自分の好きなバンドがヒットチャートに入ってくると「わー」って喜んだり。MTVやスペースシャワーTVで好きなバンドのPVをチェックしたりもしていましたね。あと、中学のときにがんばってお年玉をためて、高校生になってようやく憧れだった「RISING SUN ROCK FESTIVAL」に1人で行きました。1日だけ、日帰りで。

 はい推せる~!MTVやスペースシャワーTVで好きなバンドのPVをチェックしていたこちら側の方、挙手。自分の好きなバンドがヒットチャートに入ってくると喜んでいたこちら側の方、挙手。なによりも、地元とはいえ、高校生ですでにライジングデビューしてる勢はガチのロキノン畑決定である。

わりと年齢層が若めのこちら側の皆さんは、もしかするとSCHOOL OF LOCK!で橋本さんのロキノンぶりは把握済みかもしれないけれども、私と同年代の方は意外と知らないようだったので、挙げてみました。ちなみに先週末に開催されていたBAYCAMPにも訪れている。

ありがとう夏 | 乃木坂46 橋本奈々未 公式ブログ

私行ってたんだけどなあ…group_inouもバッチリ見てたんだけどなあ…悔やんでも悔やみきれないこの夏の思い出。

 

4.伊藤万理華さん(乃木坂46

本題はここからというか、私の劇的な推しメンがクソサブカル層に訴求できまくるため、この記事を書きたかったというのがある。伊藤万理華さん、乃木坂46でいうと選抜のボーダーにいるメンバーである。そもそも私は「命は美しい」からのド新規のため、リアルタイムでは見ていないのだが、伊藤さんはこの曲で久々の選抜復帰を果たしている。

当初、圧倒的アイドル感から乃木坂の推しメンは秋元真夏さんだった。認識していたとはいえ、何となく「かわいいなあ」と思う程度で、「ぐるぐるカーテン」と「制服のマネキン」くらいしか曲も知らなかった。

妹が乃木坂46にハマっていたため、軽い気持ちで「命は美しい」をチェックしたのが迂闊だった。2015年アイドルソングの金字塔あるで、これ。ハマると早いオタクはメンバーを覚えようとインターネットの海を彷徨っていたところ、とあるNAVERまとめを目にしたのをきっかけに、伊藤さんの沼に落ちた。

matome.naver.jp

私服が超かわいいのだ。しかも、男性のアイドルファンへのウケを一切考えないベクトルの「超かわいい」だ。足元はマーチンをヘビーローテーション、男性ウケのいかにも悪そうなオーバーサイズのコート、古着のワンピースを自分で切って作ったというガウン…。乃木坂46というアイドルグループに属しながら、一切の自分の趣味趣向を崩すことなく貫き続けている。しかも弱冠19歳にしてこのセンス。脱帽だ。

とかくファッション、デザインの分野に明るく、音楽は椎名林檎相対性理論を好んで聞いているという伊藤さん。そのアイドルを逸脱した趣味趣向とセンスで、CUTiE(休刊が決まってしまったが)、ひいてはデザイン雑誌『MdN』でも連載を持っている。

また乃木坂には個人PVなるものがあるのだが、その中でも伊藤さんの個人PVは異彩を放っている。女優、いけるんじゃないかなあって思ってた。そうしたら、ホラー映画の主演が決まっていた。ホラーは苦手なので見ていません。ちなみにこの個人PV、BGMはAPOGEEのボーカル永野亮氏。伊藤さんは、おそらくこれがきっかけだと思うのだが、フェイバリットにAPOGEEも挙げている。

youtu.be

興味をもたれた方は、ぜひブログに目を通してもらいたい。添付される写真の数々は大かたが自撮りではなく、まるでInstagramを見ているかのようなところもある。写真好きの友人がいて、よく撮ってもらっているそうだ。それゆえ、世間一般で言うところのアイドルのブログとは違った空気が漂っている。

乃木坂46 伊藤万理華 公式ブログ

今後の活躍にぜひとも注目していきたい女性アイドルだ。

 

5.伊野尾慧さん(Hey! Say! JUMP

やっとここまで来た。ここのところ世間を賑わせ、私の周囲を続々と沼に落としている魔性アイドル・伊野尾慧さん。

だいたい、こちら側の人間は色白でヒョロっとした男性が好きだ。なにせ私たちの最初の憧れの存在は、BUMP OF CHICKEN藤原基央さんなのだ(もう少し下の世代でいえば、RADWIMPS野田洋次郎さん、さらに下の世代でいえば、「世界の終わり」表記時代の深瀬慧さんになるのかな)。そして出過ぎず、控えめなタイプ―教室ではスクールカースト中の中~中の上くらいで、あまり女子との接点はないし、本人も寡黙だけれど、たまに「あの人、顔はきれいだよね」と話題になるタイプ、そういう男子を「たんぽぽ系」と呼んでいる―が好きなのだ。伊野尾慧さんは見事にその点を満たしている。

長らく山田涼介さんの圧倒的存在感と圧倒的顔面力を中心に推し出されてきた彼ら。その奥に見切れるやたら美しい顔面、それが伊野尾慧さんだ。

最近ではいろいろあってHey! Say! JUMPの売り方が山田涼介さん一極集中型から、全メンバーほどよく均等型(ソロパートもみんなにあるよ)に変化したため、現状、伊野尾さんの存在を認知していない人の目に彼が写る機会が増えた。眠そうな顔をしながら、アイドルソングで笑顔を振りまき、首をかしげ、テレビの前の私たちを魅了してくる。こちら側の人間は、見つけてしまったらもう最後。

ただ伊野尾さんの面白いところは、本人はクソサブカル層に訴求できすぎる見た目を持っていながらも、本人にあまりサブカル属性がない点だ。大学に通っていた、しかも理系であるがゆえアニメ好きなご学友も多かったのだろう、意外とアニメに詳しかったり、至るところで「水曜どうでしょう」ファンと見てとれる発言をしている以外は、伊野尾さんの内面には下北沢感を全く感じない。彼自身は極めてアウトドアで、夏は海に行くし、冬はスノーボードにも行くそうだし、ご学友と頻繁に旅行にも行っているようだ。そしてサブカル指標を最も図りやすい音楽の趣味が全く出てこない(=恐らく音楽をそんなに聞かない)。あんなに下北沢感満載の見た目なのに。

 

最終的に推しメンを褒めるだけになってしまったが、ひとまず彼らを「クソサブカル層に訴求できるアイドル5選」としたい。ちなみに『CLASSY』2015年10月号にメゾンキツネのパーカーを着た伊野尾さんが載っているが、まるで下北沢なのでぜひともチェックしてみてほしい。