かけるかな

ポエミーになってしまうわ

勝手にエンタメオブザイヤー2016

Twitterでは相変わらず超絶雑多アカウントとして方々への愛を振りまきまくっているところ、すっかりブログがおざなりになってしまっているうちに、気がつけば語彙を失ってしまっていた。

 

好きな顔面を見れば、天使たち(主としてHey! Say! JUMPという9人のアイドルグループ)を見れば、「美しい」「かわいい」「尊い」「最高」以外の言葉が出てこない。気がつけばこの世に生を受けて四半世紀がとうに過ぎており、勉強らしい勉強をしなくなってもう何年も経つのだから、退化して行くばかりのわたしの脳からは、語彙がぽろぽろとこぼれ落ちていく。それを食い止める手立てとして、当ブログで今年も140文字には納まらない愛を、垂れ流していこうと思う。

 

このたびは2017年も始まったことだし、雑多アカウントの主として、昨年わたしの琴線に触れた、さまざまなエンタメについて文字をしたためていくことにする。

 

 

  • エントリーナンバー1 欅坂46

4月、一組のアイドルグループが鮮烈なデビューを果たした。秋元康プロデュースによる、欅坂46というアイドルグループだ。彼女らはデビュー曲として『サイレントマジョリティー』という楽曲を与えられたが、それは、アイドルの楽曲として最も重要(と、わたしが思っている)なキャッチーさを存分に持ったうえで、まだ20歳にも満たない、あどけない女の子たちが大半のグループが歌うには早すぎるほどに攻撃的なものであった。

乃木坂46については伊藤万理華さんを推しメンと定めている身であるから、その妹分という位置づけで発足した欅坂46についてはもちろんオーディション開始時からその存在は認識していたものの、楽曲が解禁されないと動けないという姿勢を貫いていた。そのような中で『サイレントマジョリティー』が解禁されたときは震え上がり、買わざるを得ない、そう確信した。センターに抜擢されたのは、まだ中学生の平手友梨奈さんだが、テレビ番組などで見せるあどけない顔と、MVや楽曲披露時の豹変ぶりは凄まじいものがあった。

その後、彼女らは2016年中に『世界には愛しかない』と『二人セゾン』という2枚のシングルを発表している。夏に発売された『世界には愛しかない』はポエトリーリーディングを取り入れつつ、サビでは突き抜けた爽やかさを感じさせる楽曲、秋に発売された『二人セゾン』はどこか大人びた切なさを感じさせる楽曲に仕上がっている。『二人セゾン』のMVはオール屋外ロケを敢行しており、自然光がいかに人間を美しく見せてくれるかを痛感する映像となっている。

乃木坂46では伊藤万理華さんが推しメンであるという自覚がはっきりとあるのだが、欅坂46については好きなメンバーがたくさんおり、事実上箱推しの状態となっている。2016年はデビュー年にして紅白歌合戦にまで出場した欅坂46。デビュー2年目となる今年も、そのクオリティの高い楽曲でわたしたちを魅せてくれることを期待している。

youtu.be

 

  • エントリーナンバー2 『COSMIC EXPLORER』Perfume

EDMに寄せたアレンジの楽曲が多かったものの、Perfumeとして発表するからには、そこには決して揺らぐことのない「J-POPに昇華された良質な音楽」が生まれる。粒ぞろいの楽曲が集まった、珠玉の一枚だと感じている。

思わずはてなブログにも記事を上げてしまったので、詳細はそちらに。

mo0osa.hatenablog.com

 

ここ1年間、連続して乃木坂46の選抜メンバーに入り続けてきた私の推しメン・伊藤万理華さん、そして彼女と非常に仲のいい井上小百合さんの二人。ようやく選抜メンバーが、後列ではあるけれども定着してきて、今後も選抜メンバーとしての活躍を見ていけるのだろうと思っていた矢先の出来事である。夏シングル『裸足でSummer』の選抜メンバーに、二人は名前を呼ばれなかった。伊藤万理華さんに関して言えば、『命は美しい』で選抜復帰を果たして以来、個人の活動の幅が広がっていたけれど、それは純粋なアイドルオタクを置いてけぼりにするような側面があったかもしれない。インタビューでも、選抜メンバーから落選する以前の自身を振り返って「個性を出すことに頑なになりすぎていた」といったような発言をしている。

そうしてアンダーメンバーとして活動することになった『裸足でSummer』だったが、シングルには伊藤万理華さんと井上小百合さんの二人のユニット曲として、『行くあてのない僕たち』が収録されることになった。さらに、初回限定盤のDVDには二人が出演する同名のショートムービーも収録。憂いを帯びつつもキャッチーなメロディーがたまらない楽曲である。キラキラとしたイントロなどからは、かつて一世を風靡した小室哲哉サウンドの片鱗も感じられる。その懐かしさ、焦燥感のとりこになり、今夏最も再生回数の多いアイドルソングとなった。

youtu.be

 

何年か前にもFUJI ROCK FESTIVAL出演のため来日していたTravisであるが、その際はわたしが参加した日程と合わずライブを見ることが叶わず、このたび数年越しの初対面であった。

当日はボーカルのフラン・ヒーリー氏の誕生日で、最前列には「Happy Birthday」といった手製のフラッグを持ったファンが詰めかけていた。そうして日本のファンたちから誕生日を祝われつつ歌うフラン氏は、なぜだか数年前から髭を伸ばし始めたがゆえにわたしの記憶の中の彼よりもだいぶ老けて見えたが、それはそれは幸せそうだった。メランコリックで美しいメロディが光る『Where You Stand』は、近年のTravisの楽曲の中でも屈指の名曲だと思っているが、その曲を歌いながら観客の中に飛び込み、お誕生日の三角帽をファンから被せられるフラン氏は大層幸せそうであった。

今までライブを見てきて、大団円だなあと感じることは何度もあったけれど、トップクラスのハッピー大団円で、わたしの中にも非常に美しい記憶として刻まれた。

youtu.be

 

彼らのライブについては、野外で見るのがとにかく最高、に尽きるのだけど、とにかく最高すぎてそれ以外の表現手段がない(リハビリのためのブログなのに全くリハビリにならない)。

今回のタイムテーブルが発表された際、彼らは会場の奥地にあるFIELD OF HEAVENというステージのトリであったが、驚いたのはパフォーマンスの所要時間。通常はどのバンドも1時間程度の時間が割り振られているが、彼らにはなんと2時間半も割かれていたのだ。真裏には別のステージでも見たいバンドの演奏があり、ギリギリまで一度別のバンドに行き、スペシャルアザースは後半から見るかなどと考えていたのだが、そのとき非常にお腹が空いていて、とにかく飯が食いたいという理由でステージを見ながらごはんを食べられるFIELD OF HEAVENに移動して、スペシャルアザースのステージを最初から見ることにした。

なんと1曲目として演奏されたのは、彼らの初期の代表曲かつ人気曲で、ライブ終盤に演奏されることの多い『BEN』であった。そして同じく初期の代表曲かつ人気曲で、ライブ終盤に演奏されることの多い『Uncle John』へと続く。今回の2時間半スペシャルロングセット、時間にしてワンマン並みであるが、初期から代表曲を順々に演奏していくものであった。

こちらもライブを見るたびに毎度大団円を感じるバンドだが、太陽の光が無くなりかなり肌寒くなった苗場に、やわらかい光が灯ったような彼らの音楽はまたしても最高であった。

youtu.be

 

こんな記事を書いたのだけれども、2016年上半期は秋元康プロデュースアイドルたちが良曲を連発しすぎてて、ジャニーズ事務所のアイドルはちょっと物足りないかなというところがあった。Hey! Say! JUMPに関して言えば、『ウィークエンダー』で感じた勢いと青さが至高で、それを糧にいまも動向を追っているものの、発表される楽曲たちは確かにポップでキャッチーではあるが、あとひと押しがあればなあ、という偏差値58くらいのものが多い。

これはただのわたしの主観でしかないのだけれど、ジャニーズ事務所って結構、成功した路線の楽曲を引っ張る節があると感じている。例えば嵐が売れ始めたころは『Truth』をはじめとするダークな世界観で踊る曲が急激に増えたイメージがあるし、Hey! Say! JUMPにしても、『Chau♯』あたりからのとにかくかわいいHey! Say! JUMP期間が長く続いていた。供給過多はリスナーを飽きさせてしまう。わたしはカレーが大好きだけど、せいぜい週に3回が限度だし、それを超えると他のものが食べたくなる。音楽もそういうものだ。伊野尾慧さんが前に出るようになってから、世間一般に認知されている彼のキャラクターと相まってか、かわいい曲が増えたので、そろそろガシガシ踊るHey! Say! JUMPが見たいなあと思っていた。

そんなところに発表されたのが『Fantastic Time』。ネオレトロテクノポップ、という触れ込みで発表されたこの曲は、キャッチーさ、絶妙なダサさというアイドルソングを最高のアイドルソングたらしめる要素を持ち、さらに史上最高難易度とも言われるほどの激しいダンスが加えられた。彼らが出演した地上波の音楽番組はすべてチェックしたが、カメラマンもついていけないほどのたび重なるフォーメーションチェンジに、ひさびさの「勝ち」を確信したシングル曲となった。ひとつワガママを言えば、このたびのダンス定点観測ビデオが初回限定盤にしか収録されておらず、現在では入手困難なこと。彼らが自分たちの強みとしているダンスを広く知らしめるチャンスだっただけに、ジャニオタの間だけでのプレミア盤となっていることが非常に悔やまれる。

Hey!Say!JUMP/Fantastic Time [CD+FANtasticフォトブック]<通常盤/初回プレス> - TOWER RECORDS ONLINE

 

  • エントリーナンバー7 アニメ『ユーリ!!! on ICE』

11月後半くらいから、わたしの雑多アカウントはこのアニメに関するツイートで埋め尽くされている。何せ、『セーラームーン』以来20年ぶりにアニメにどハマリして、1話あたり10回は見返すほどだ。

ちょっとこのサイトにアクセスして、登場人物のユーリ・プリセツキー選手をチェックしてください。この色素の薄さ、最高ではないでしょうか。

彼のどタイプなビジュアルに、ギャグを織り交ぜながらテンポよく進んでいく物語。当初は「ユリオちゃん(ユーリ・プリセツキー選手の愛称)かわいいし、面白いアニメだなあ」と思って見ているだけだった。そういうアニメはこれまでにもいくつかあって、例えば社会現象を起こした『おそ松さん』だって、一松がかわいくてかわいくて、あの気だるげな感じが伊野尾慧さんにしか見えなくて見えなくて、タワーレコード渋谷店の期間限定カフェにも行ったけれども。そんなに四六時中アニメの続きが気になって夜も眠れないなんてほどではなかった。それが覆ったのが第7話の放送された11月末ごろ。あのときはいろいろあってTwitterに不穏な空気が漂っていたので、毎日のように「ユリオ」とTwitterで画像検索を行い、ずぶずぶとその沼に浸かっていった。安息の地を二次元に求めたのだが、実は『ユーリ!!! on ICE』はとんでもないドラッグアニメだったのだ。以下にいくつかその要素を挙げていこう。

まず一つめ。全ての登場人物が魅力的で悪者がいないこと。主人公は日本で唯一世界で戦えるフィギュアスケーターなのに自己評価が低すぎるし、そんなところに突然ロシア人の天才フィギュアスケーターがいきなり「今日から君のコーチになる!」なんてやってきたかと思えば、彼と同門の血気盛んな若者まで乗り込んでくる始末。物語の主軸となる3人がすでに濃いのに、そのほかの登場人物も全員が個性的だ。とは言え、フィギュアスケートで高みを目指す者とそれを応援する者たち、そこには確かなスポーツマンシップがあって、誰を陥れようだとか、そんなことは一切ない。それぞれに強みもあるけれど弱みもあって、互いに自分にないものを評価し合いながら高みを目指していく。気がつけばアイドルグループの箱推し状態になってしまっている。

そして二つめ。無駄がなく緻密に仕組まれたストーリー展開。主人公の勝生勇利選手が、23歳にして初めてのグランプリファイナルで最下位に終わり、引退か現役続行かを悩むところから物語が始まり、そして翌年のグランプリファイナルで金メダルを取れるのかどうか、というところが当初のゴールに設定される。とはいえ23歳という年齢はフィギュアスケート界では高齢らしく、勝生選手の頭には常に「引退」の二文字がある。それは自身のシーズンを休養して勝生選手のコーチとなったヴィクトル・ニキフォロフコーチも同様で、彼に至っては27歳である。その二人と対比して描かれるのが、15歳のユーリ・プリセツキー選手。彼らの思いがすれ違って、それが大きな歪みを生んでしまったり、自身の思惑を叶えるために自分が動いたり他人に託したり、とあるスケート選手のモノローグが、別の選手の昂る気持ちとシンクロしていたり…。ミステリーにおける回収されない伏線は幾度となく見てきたけれど、ここまで鮮やかに、しかもミステリーでもないのにありとあらゆる伏線を回収する物語は見ていて非常に爽快であった。わたしが10回も見返してしまった原因はそこにもある。

三つめに、音楽が素晴らしく良いこと。何事においても楽曲厨が抜けないわたしとしてはこれがかなり大きかった。ちょっとこれを聞いてください。

youtu.be

アニメ放送前のティザー映像であるが、ここで使われているのは勝生勇利選手のフリープログラム滑走曲『Yuri on ICE』である。ピアノのリフが何度も繰り返され、やがて壮大な展開になる、非常に美しい曲で、元来鍵盤の音にすこぶる弱いわたしは一撃で落ちた。問題の第7話はフリースケーティングが描かれる回であり、この美しい曲と勝生選手のモノローグが相まって、それは突き抜けたエモさと耽美さを伴ってわたしの心に雷を落としやがったのだ。ちなみにこの曲はiTunesでも配信しているほか、登場する選手たちの滑走曲をサントラとしてまとめた『Oh! スケトラ!!!』にも収録されている。わたしは音源をダウンロード後サントラも購入したが、2016年12月前半でなんと200回再生を達成するほどキモいハマり方をしている。なお、これ以外の曲も粒ぞろいで、各選手のキャラクターにマッチしたものばかりだ。テクノ的な曲からクラシック、オリエンタルな空気感をまとった曲までバラエティに富んでいるのも魅力。作業用BGMとしてもおすすめの一枚だ。

tower.jp

ちなみに『Yuri on ICE』はじめ、劇中音楽を半分ほど手がけているのは、ポカリスエットの天才的なCM曲の作曲者と同一人物である、と知るとさらに名曲への納得感が増すだろう。

youtu.be

 

入れ忘れて追記。秋の終わりに『ユーリ!!! on ICE』に落っこちてからはユーリ漬けだったが、その前の秋ごろにはひたすらこのアルバムを聞いていた。全体的に天才の香りがビシバシ感じられて、難しいことはひとつもわからないし言えないけれど、アルバムとしてのまとまり、一曲一曲の質の高さ、全部が良くて、アイドルを追っている身であるわたしがこんなことを言うのもあれだけど、積むことでドーピングする文化が蔓延している日本でこのCDがちゃんと売れたことは素晴らしいなあと思う。

youtu.be

 

気がつけばもう今回の記事の文字数は6500字を超えた。一度書き始めると大学時代のレポートよりはるかに筆が進んでしまうのでほとほと困り果てている。そして今日も誤字脱字を確認しないまま記事をアップするので、固有名詞の間違いがありましたらごめんなさい。

2017年も珠玉のエンタメコンテンツに触れて楽しく過ごしたいな。(6811文字)