かけるかな

もののあはれ

特上にぎりを選ぶ日

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人が「特上にぎり」を選ぶ日、それは特上に値するできごとがあった日。

とかくオタクというものは、推しに関するできごとで一喜一憂し、喜ばしいことが起きれば、それにかこつけて(私の場合は)お寿司を食べたりするが、それでもなかなか「特上にぎり」は選ばない。並みのうれしいことと、特上級のうれしいことは、全くもって別物だから、せめて「上にぎり」くらいにとどめておく。

それが今日、「特上にぎり」を選ぶに至ったのはーーー。

アイドルには序列がある。推しが前にいればいるほど、真ん中にいればいるほど、テレビに映る機会も多く、さまざまなメディアで推しの活躍を見ることができる。特に人数の多い女子ドルにおいては、序列で推しの扱いが大きく左右される。

私が「推し」と定めている乃木坂46伊藤万理華さんは、類稀なるセンスとスキルに恵まれながらも、強者揃いのそのグループにおいて、なかなか陽の目を見る機会がなかった。いつもだいたい、3列目の端っこで歌い踊る。歌番組では毎度、1回のアップが抜かれるか抜かれないか、そういうポジションにいる。乃木坂46では、3列で構成される選抜メンバーのうち、1・2列目を「福神」と呼び、3列目のメンバーと福神との間には大きな壁がある。万理華ちゃんは選抜メンバーに入るといつも、3列目だった。

そんな万理華ちゃんが、今度発売されるシングルで、初めての「福神」に選ばれた。今秋、乃木坂46のメンバー数人が出演する映画『あさひなぐ』が公開される。万理華ちゃんは自身の演技力を買われてか、映画にはかなり重要なポストで出演しているそうだ。

映画あっての福神だってことは、重々承知ではあるけれど、それでも今まで、福神への大きな壁を感じてきた(し、選抜にすら入れないことだってあった)。ここで福神に入らなかったら、きっと卒業まで入ることはないのだろうな、と思っていた。これがたとえ、映画のための一度きりだとしたって、2列目で(しかもポジションは真ん中に近い!)万理華ちゃんを見られるのは、乃木坂のシングル史上初めてのこと。

だから、わたしは今日、「特上にぎり」を選びました。万理華ちゃん、本当におめでとう。